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頭痛い・吐き気が止まらない時は?原因と今すぐできる対処法

[2026.03.13]

突然の頭痛や吐き気に襲われると、「様子を見て大丈夫だろうか」と不安になる方も多いでしょう。
これらの症状は、片頭痛や緊張型頭痛など比較的よくある原因のほか、脳卒中やくも膜下出血といった緊急性の高い病気が隠れている場合もあります。

本記事では、まず確認すべき危険サインと主な原因、家庭でできる対処法や予防策、受診の目安までをわかりやすく整理していきます。
この記事を読むことで、原因を知り、適切な対処法を身につけることができます。

まずは緊急度をチェック!頭が痛い・吐き気がする時の危険なサイン

突然の頭痛や吐き気は、疲れだけでなく重い病気の合図のこともあります。
まずは「いつもと違うか」「神経症状がないか」を確認し、緊急性の高いサインがあれば迷わず受診につなげましょう。

ここでは危険な特徴を先に整理し、次の原因・対処の理解に役立てます。

ハンマーで殴られたような激しい痛みと嘔吐

ハンマーで殴られたような突然の激痛に加え、強い吐き気や嘔吐があるときは救急要請を最優先に考えます。
くも膜下出血や脳出血などでは、これまでの頭痛と質が違う痛みが急に出て、冷汗・首のこわばり・意識がぼんやりすることがあります。

「人生で一番痛い」「横になっても引かない」と感じたら、家族や周囲に連絡し、早急にに医療機関を受診しましょう。

手足のしびれ・ろれつが回らない・意識障害がある場合

手足のしびれ、ろれつが回らない、意識がもうろうとする症状がある場合は、脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)などを疑い、すぐに救急対応が必要です。
脳の血管が詰まる・破れると、片側の麻痺、口角の下がり、言葉が出にくい、視野が欠ける、ふらつくなど、症状が急激に進行します。

一時的に落ち着いても安心は禁物なので、発症時刻の目安を控え、周囲に知らせて、ためらわず救急車または救急外来へ連絡しましょう。

いつもの頭痛とは明らかに様子が違う場合

いつもの頭痛とは明らかに様子が違う場合、通常の頭痛とは別の原因が潜んでいる可能性があります。
突然強くなる、日ごとに増悪する、朝方に特に強い、発熱や首のこわばりを伴う、視野の異常やふらつきが出る、市販薬が効かないなどの変化は受診の目安です。

「様子見でいいのか」を判断しやすくするため、痛みの部位・持続時間・誘因・吐き気の有無をメモし、できれば家族にも共有して早めに医療機関へ相談してください。

高血圧症には頭痛の症状もあります。高血圧についてはこちら。
関連記事:高血圧症とは?原因・症状・治療法と改善のために心がけたいポイント

なぜ?「頭痛い・吐き気」が同時に起こる主な原因

頭痛と吐き気が同時に現れると生活に支障をきたし、日常生活の質を低下させることがあります。
原因は多岐にわたりますが、代表的なパターンを知ると、受診の要否や家庭での対処を選びやすくなるでしょう。

ここでは主な原因を整理していきます。

片頭痛(偏頭痛):ズキンとする痛みと光・音への過敏性

片頭痛(偏頭痛)は、頭の片側に起こるズキンと脈打つ痛みと、光や音に対する過敏性が特徴です。
脳血管の拡張と神経刺激が関与すると考えられ、これにより吐き気を伴ったり、目の前がチカチカする「オーラ」が出る人もいます。

ストレスや疲労、空腹、気圧の変化も片頭痛の要因となる場合があるため、明るい場所や騒がしい環境を避け、早めに休むなど無理をしない工夫をしましょう。

緊張型頭痛:肩こりや精神的ストレスによる締め付け

緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような重い痛みが特徴です。
肩や首の筋肉が緊張し血流が悪くなることで、頭痛が出やすく、吐き気やめまい・だるさを伴うこともあります。

精神的ストレスや、デスクワークが多い方、長時間同じ姿勢を続けている方に多く見られる症状です。
こまめな休憩とストレッチ、入浴などで緊張をほどき、心身ともにリラックスして過ごしましょう。

くも膜下出血や脳腫瘍など脳の病気

脳の病気も、頭痛と吐き気を同時に引き起こす原因の1つです。

くも膜下出血は、脳の表面にある血管が破れ出血が脳を圧迫することで発生し、突然の激しい頭痛や吐き気・嘔吐が特徴で、意識を失うこともあります。
脳腫瘍や水頭症なども同様に、頭蓋内圧が上がることで、朝方に強い頭痛、吐き気、視力のかすみといった症状を引き起こします。

症状が繰り返す、手足のしびれや言葉のもつれを伴うなど「いつもの頭痛とは違うかも」と感じたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。

辛い症状を今すぐ和らげる!家庭でできる3つの対処法

頭痛や吐き気がつらいときは、まず刺激を避けて体を落ち着かせることが回復の近道です。
家庭でできる対処を知っておくと、発作時の不安が減り、悪化を防ぐ行動につなげやすくなります。

ここでは、試しやすい3つの方法を紹介していきます。

暗く静かな場所で安静にする・患部を冷やす

頭痛と吐き気があるときは、まず暗く静かな場所で横になり、光や音などの刺激を減らすことが基本です。
片頭痛では刺激で痛みが強まりやすいため、カーテンを閉めて目を休め、会話や画面視聴、強いにおいもできるだけ避けると楽になる場合があります。

また、冷たいタオルや保冷剤をこめかみや首すじに当てると痛みが和らぐことがありますが、冷やしすぎには注意し、適度な時間で行うようにしましょう。

カフェイン摂取やツボ押しで痛みを緩和する

片頭痛の初期にカフェインを少量を取ると、痛みが軽く感じられることがあります。
コーヒーや緑茶を適量飲むことで、頭痛が和らぐかもしれません。
ただし、過剰摂取は逆効果になることもあるため、量と時間に注意しましょう。

また、手の甲にある合谷(ごうこく)というツボ押しも手軽です。
親指と人差し指の間のくぼみを、痛気持ちいい程度に数秒押して離すのを繰り返しましょう。
優しく押すことでリラックス効果も得られます。

もし症状が長引く場合は、医療機関での診察を受けることをおすすめします。

吐き気が強い時の水分補給と食事の摂り方

吐き気が強いときは脱水を防ぐことが大切なので、まずは一口ずつ、こまめに水分を補給します。
冷たい飲み物で気持ち悪さが増す人もいるため、常温の水や経口補水液、スポーツドリンクなどを少量ずつ試すと安心です。

食事は無理に取らず、落ち着いてきたらおかゆ・うどん・スープ・ゼリーなど消化の良いものを少量から再開し、脂っこい物や刺激物は控えましょう。
嘔吐が続いて水分も取れない、ぐったりする場合は早めに受診してください。

病気以外にもある?状況別に見る「頭痛い・吐き気」の正体

頭痛と吐き気は病気だけでなく、生活環境や体の変化でも起こります。
ホルモンの揺らぎ、眼精疲労、姿勢不良、脱水などが重なると、体は「休ませて」とサインを出しやすくなります。

ここでは状況別の原因を整理し、対策のヒントにつなげます。

生理周期やホルモンバランスの乱れによる不調

生理前後や更年期などでホルモンバランスが変動すると、頭痛や吐き気が出やすくなることがあります。
エストロゲンなどの変化が神経や血管の働きに影響し、片頭痛が増える人もいるため、周期と症状、睡眠や食事、ストレス状況を記録して傾向をつかむと対策しやすくなります。
冷えや寝不足が重なると悪化しやすいので、体を温める、無理な予定を減らすなども有効です。

つらい日が続く場合は我慢せず、婦人科やかかりつけ医に相談して選択肢を確認しましょう。

眼精疲労やスマホ首からくる症状

眼精疲労は、画面を見続けてピント調整が酷使されることで目の痛みや乾きが強まり、頭痛や吐き気につながることがあります。
いわゆるスマホ首は、うつむき姿勢で首や肩の筋肉が緊張し、血流や神経の負担が増えて頭痛を招きやすい状態です。

対策としては、数分ごとに遠くを見る、意識してまばたきを増やす、画面を目の高さに近づける、首肩のストレッチを挟むなど、負荷を分散させる習慣を作ることです。
改善しない場合は眼科や整形外科に相談しましょう。

二日酔いや熱中症による脱水症状

二日酔いではアルコールの利尿作用や嘔吐で水分が失われ、脱水や血管の変化により頭痛と吐き気が出やすくなります。
熱中症も同様に、水分と塩分が不足して体温調節が崩れることで、頭痛、吐き気、めまい、筋肉のけいれん、だるさなどが起こることがあります。

対策は涼しい場所で休み、経口補水液やスポーツドリンクで少しずつ補給し、体を冷やすことです。
ただし、意識がぼんやりする、まっすぐ歩けない、吐いて補給できない場合は救急要請を検討してください。

頭痛と吐き気を繰り返さないための日常生活での予防策

頭痛と吐き気を繰り返さないためには、発作時の対処だけでなく、日常の土台づくりが欠かせません。
睡眠・食事・運動・ストレスのバランスが整うと、誘因が重なりにくくなります。

ここでは続けやすい予防策を3つに分けて紹介します。

頭痛を誘発する食品(チラミンなど)を避ける

人によっては特定の食べ物や飲み物が頭痛の引き金になることがあり、まずは「自分に当てはまるか」を確認するのが近道です。
熟成チーズや赤ワインなどに含まれるチラミン、加工肉や発酵食品、空腹や血糖の乱れ、飲酒後の脱水などが関係するケースもあるため、摂取内容と症状のタイミングを簡単に記録してみましょう。

原因らしきものが見えたら無理のない範囲で控え、代替食品を用意してストレスなく続けることが大切です。
不明な場合は医師に相談してください。

規則正しい睡眠リズムと適度な運動習慣を作る

睡眠リズムの乱れは自律神経やホルモンに影響し、頭痛や吐き気を起こしやすい土台になります。
平日と休日で就寝・起床時刻の差を小さくし、寝不足だけでなく「寝過ぎ」も避ける意識が大切です。

加えて、ウォーキングや軽い筋トレ、ヨガなどの適度な運動は血行を促し、肩首の緊張をゆるめ、ストレスを軽くする助けになります。
いきなり強度を上げず、週に数回の短時間から始め、体調に合わせて負荷を調整しながら続く形に整えていきましょう。

ストレスを溜めないリラックス方法を取り入れる

ストレスは頭痛の誘因になりやすいので、毎日短時間でも「緩める時間」を確保することが予防につながります。
深呼吸は鼻からゆっくり吸って口から長く吐くだけでも緊張が下がりやすく、瞑想や軽いストレッチ、肩回しなども同様に役立ちます。
入浴で体を温める、音楽や散歩で気分転換する、就寝前は照明を落として刺激を減らすなど、自分が続けやすい方法を複数持つのがコツです。

「忙しい日は1分だけ」でも続ける意識が、発作の回数を減らす助けになります。

症状が治まらない時は?病院受診の目安と診療科の選び方

対処しても症状が引かない、いつもより強い、回数が増えている場合は、原因の確認のため受診を検討
しましょう。頭痛と吐き気は背景が幅広いので、受診の目安と診療科の選び方を知ると迷いが減ります。

ここでは判断ポイントと伝え方を整理していきます。

市販薬が効かない・症状が悪化する場合の受診基準

市販薬が効かない、飲んでもすぐ再発する、痛みや吐き気が強く仕事や家事が回らない場合は受診の目安です。
発熱、首のこわばり、視力の変化、手足のしびれ、ろれつが回らない、意識がぼんやりするなどを伴うときは緊急性が高い可能性があります。
また、頭痛の頻度が月に何度も続く、痛みがだんだん強くなる場合も診察が必要です。

受診時は、いつから・どの部位が・どれくらいの強さで・何をすると悪化/改善するかを整理して伝えると診断が進みやすくなるでしょう。

関連記事:病院へ行く発熱は何度から?大人の受診目安と危険な症状・対処法まとめ

脳神経外科?内科?症状に合わせた診療科の選択

迷ったらまず内科で相談し、必要に応じて専門科へつないでもらう方法が現実的です。
突然の激しい頭痛、手足の麻痺、ろれつ障害、意識障害、けいれんなどがある場合は脳神経外科や脳神経内科の対応が急がれます。

吐き気が主で腹痛や下痢など胃腸症状が強い、脱水が疑われるときは内科が適しています。
症状の組み合わせと緊急性を意識して判断しましょう。

関連記事:何科に行けばいいかわからない?内科や外科の選び方を徹底解説!

医師に「頭痛い・吐き気」を正確に伝えるポイント

受診時は「頭痛い・吐き気がする」だけでなく、具体的な情報をそろえると診断がスムーズです。
開始した日時、痛みの場所、痛み方、強さ、持続時間、嘔吐の有無、発熱やしびれなど併発症状を伝えましょう。
さらに、思い当たる誘因と、市販薬での変化も共有すると診察に役立ちます。

メモやスマホ記録を見せるのも有効なので、受診前に短く整理しておくと安心です。

関連記事:風邪をひいたら何科に行くべき?内科と耳鼻科の選び方完全解説

まとめ:頭痛と吐き気の原因と対処法

頭痛と吐き気は、片頭痛や緊張型頭痛のように比較的よく見られる症状である一方、くも膜下出血や脳卒中など緊急対応が必要な病気のサインである可能性もあります。
まずは「いつもと違う強い痛み」「手足のしびれや意識の異常」といった危険サインを見逃さないことが大切です。

軽度であれば安静や水分補給、生活習慣の見直しで改善が期待できますが、症状が続く・悪化する場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
正しい知識を持つことが、不安の軽減と早期対応につながります。

森島小児科内科クリニックでは、一般内科診療の中で症状を丁寧に伺い、必要に応じて各種検査を行いながら原因を見極め、適切な治療をご提案しています。
お子さまから大人まで幅広く対応しておりますので、不安な症状がある方はお気軽にご相談ください。

頭痛や吐き気の診察・ご予約は頭痛外来でのご相談も可能です。

この記事の監修者

森島 昭

森島小児科内科クリニック/院長

《資格》

川崎市小児科医会会長
神奈川県小児科医会副会長
順天堂大学医学部小児科非常勤講師
帝京大学医学部小児科非常勤講師
宮前福祉事務所嘱託医
神奈川県支払基金審查委員
横浜地方裁判所民事調停委員

《略歴》

昭和42年(1967年)順天堂大学医学部卒業医学博士
川崎市立有馬小学校校医
川崎市立有馬保育園医
川崎市立南野川小学校校医

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