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痛風は何科に行くべき?内科と整形外科の選び方と初期症状を解説

[2026.07.16]

痛風は、足の親指の付け根などに突然強い痛みや腫れが出る病気です。
発作時は整形外科、尿酸値の管理や再発予防は内科・リウマチ科など、症状や目的によって受診先が異なります。
痛みが一時的に治まっても、尿酸値が高い状態を放置すると再発や合併症につながるおそれがあるため注意が必要です。

本記事では、痛風の主な症状や特徴、内科と整形外科、それぞれの役割や違いについて解説しています。
自己判断せず、早めに適切な診療科を受診することが、症状を悪化させないためにとても大切です。

痛風は何科を受診すべき?

痛風が疑われる症状が出たときは、痛みの強さや受診目的によって診療科を選ぶことが大切です。
急な腫れや激痛には整形外科、尿酸値の管理や再発予防には内科・リウマチ科が向いています。

以下で、痛風は何科を受診すべきという疑問に対して回答していきます。

激しい痛みや腫れがあるときは整形外科へ

足の親指の付け根などに急な激痛や腫れ、赤み、熱感がある場合は、まず整形外科を受診するとよいでしょう。
痛風発作だけでなく、外傷やほかの関節疾患が原因の可能性もあるため、関節や骨の状態を確認してもらうことが重要です。

また、整形外科では、必要に応じて画像検査や診察を行い、痛みや炎症を抑える薬の処方も受けられます。
そのため、強い症状を我慢せずに早めに相談してください。

尿酸値の管理や長期治療なら内科・リウマチ科

痛風を繰り返さないためには、発作時の痛みを抑えるだけでなく、尿酸値を継続的に管理することが欠かせません。
健康診断で尿酸値が高いと指摘された方や、再発予防を考えたい方は、内科やリウマチ科への相談が適しています。

また、血液検査や薬の調整、食事や飲酒など生活習慣の見直しを含めて、長期的な治療方針を立ててもらえるでしょう。

かかりつけ医がある場合の相談先

普段から診てもらっているかかりつけ医がいる場合は、まず相談するのがおすすめです。
既往歴や服用中の薬を把握しているため、痛風が疑われる症状についても全身状態を踏まえて判断してもらえます。

また、必要に応じて、内科や整形外科、リウマチ科など専門の医療機関を紹介してもらうことも可能です。
持病がある方ほど、自己判断せず医師に確認しましょう。

痛風の初期症状と前兆サイン

痛風は突然の激痛で気づくことが多いものの、発作前に違和感やピリピリ感が出る場合もあります。
初期症状を知っておくことで、痛みの悪化や再発を防ぎやすくなるでしょう。

以下で、痛風の初期症状と前兆サイン、女性に見られやすい症状を解説します。

足の親指の付け根に走る突然の激痛

足の親指の付け根に突然強い痛みが走る場合は、痛風発作の可能性があります。
特に夜間や明け方に痛みで目が覚め、関節が赤く腫れたり熱を持ったりする場合は注意が必要です。

また、靴を履く、布団が触れるといった軽い刺激でも強い痛みを感じることがあります。
数日で痛みが引くケースもありますが、治ったと自己判断すると再発につながるかもしれません。

発作前に現れるピリピリ感や違和感

痛風発作の前には、足の親指や足首などにピリピリ感、むずむずした違和感、軽い痛みが出ることがあります。
こうした前兆は短時間で強い痛みに変わる場合もあるため、見逃さないことが大切です。

また、疲れや歩きすぎと思って放置すると、腫れや炎症が強くなる可能性があります。
そのため、違和感を覚えたら無理に動かさず、飲酒や負担の大きい食事を控え、早めに受診を検討しましょう。

関連記事:痛風の前兆と初期症状とは?発作を防ぐ正しい原因と対処法を解説

女性に現れやすい症状の特徴

女性でも痛風を発症することがあり、閉経後は尿酸値が上がりやすくなるとされています。
足の親指だけでなく、足関節や膝関節などに痛みが出ることもあります。

また、女性の場合、典型的な足の親指の激痛だけでなく、軽い関節痛や違和感として現れることもあるのが特徴です。
年齢のせい、疲れのせいと決めつけず、関節の痛みや腫れが続く場合は医療機関で確認してもらいましょう。

痛風を引き起こす主な原因とリスク要因

痛風は、尿酸値が高くなることで発症しやすくなる病気です。
その背景には、食事や飲酒、肥満、運動不足など日常生活に関わる要因が重なっています。

ここでは、特に注意したい食品や生活習慣の影響について見ていきましょう。

プリン体を多く含む食品の過剰摂取

プリン体を多く含む食品を摂りすぎると、体内で尿酸が増え、痛風のリスクが高まることがあります。
レバーや白子、あん肝、魚卵、一部の魚介類などはプリン体が多い食品として知られています。

また、外食や飲み会が多い方は、知らないうちに摂取量が増えているかもしれません。
完全に避ける必要はありませんが、量や頻度を意識し、野菜や海藻類も取り入れた食生活を心がけましょう。

アルコール・肥満・運動不足の影響

アルコールの飲みすぎ、肥満、運動不足は、尿酸値の上昇や痛風の再発に関わる要因です。
アルコールは尿酸の排出を妨げることがあり、飲酒量が多い方ほど注意が必要でしょう。

また、肥満になると尿酸値が上がりやすく、関節への負担も増えます。
そのため、急な激しい運動ではなく、ウォーキングなど無理のない有酸素運動を続け、体重管理と節酒を意識することが重要です。

体質や遺伝、ストレスとの関連

痛風は、食事や飲酒、肥満、腎臓からの尿酸排出機能の低下など複数の要因と関係するとされています。
家族に痛風の方がいる場合や、尿酸を排出しにくい体質がある場合は、尿酸値が高くなりやすいため注意が必要です。

また、強いストレスや不規則な生活が続くと、生活習慣が乱れ、発症リスクを高めることがあります。
不安がある方は、早めに医師へ相談することが不可欠です。

痛風の治療法

痛風の治療は、発作時の痛みを抑える急性期治療と、再発を防ぐ慢性期治療に分けて考える必要があります。
一時的に症状が落ち着いても、尿酸値の管理を続けることが大切です。

以下で、薬による痛風の治療法を解説します。

発作時に使う痛み止め・抗炎症薬

痛風発作が起きているときは、まず強い痛みや腫れを抑える治療が優先されます。
医療機関では、非ステロイド性消炎鎮痛薬やコルヒチン、症状によってはステロイド薬などが使われることがあります。

ただし、薬の種類や量は腎臓の状態、持病、服用中の薬によって変わるため、自己判断での使用は避けてください。
なお、発作時の薬は痛みを和らげる治療であり、再発予防には別の管理が必要です。

尿酸値を下げる薬による長期治療

痛風を繰り返さないためには、発作が治まったあとも尿酸値を下げる治療を続けることが重要です。
尿酸降下薬には、尿酸が作られる量を抑える薬や、尿として排出しやすくする薬などがあります。

どの薬を使うかは、腎機能や合併症、尿酸値の状態を踏まえて医師が判断します。
また、症状がないからと自己判断で中止すると、再発につながるおそれがあるため、継続的な通院が大切です。

症状が治まっても服薬を続ける理由

痛風は、発作の痛みが治まっても尿酸値が高い状態が続いている場合があります。
そのため、自己判断で服薬をやめると、再び発作を起こしたり、関節や腎臓に負担がかかったりする可能性も否定できません。

また、尿酸値を下げる薬は、再発予防や合併症対策を目的に継続することが大切です。
症状がない時期こそ、医師の指示に従って治療を続けましょう。

痛風の診療科に関するよくある質問

痛風は、関節の痛みとして現れる一方で、尿酸値の管理が必要な病気です。
そのため、内科と整形外科のどちらを受診すべきか迷う方も少なくありません。

ここでは、受診先や市販薬、再発予防など、よくある疑問を解説します。

痛風は内科と整形外科のどちらに行くべき?

痛風で受診先に迷う場合は、症状の状態によって選ぶとよいでしょう。
足の親指などに強い痛みや腫れがあり、歩くのもつらい場合は、関節の診察に対応できる整形外科が選択肢になります。

一方で、健康診断で尿酸値が高いと指摘された方や、再発予防を目的に治療したい方は、内科やリウマチ科が向いています。
そのため、判断に迷うときは、まず受診しやすい医療機関へ相談してください。

市販の痛み止めで痛風発作は治せますか?

市販の痛み止めで一時的に痛みが和らぐことはありますが、痛風発作を根本的に治せるわけではありません。
痛風は尿酸値の異常や関節内の炎症が関係するため、痛みだけを抑えても再発リスクが残ります。

また、痛み止めの種類によっては胃腸や腎臓に負担がかかる場合もあります。
痛風が疑われる強い痛みや腫れがあるときは、自己判断で済ませず医療機関を受診しましょう。

痛風は一度かかると一生治らないの?

痛風は、一度発症したら必ず一生痛みが続く病気ではありません。
適切な治療と生活習慣の見直しによって、尿酸値を管理し、発作を起こしにくい状態を目指せます。

ただし、症状が落ち着いたからといって治療を中断すると、再発や合併症につながるおそれがあります。
そのため、医師の指示に従い、服薬や食事、運動の管理を続けることが、痛風と上手に付き合うポイントです。

足の親指が痛いときは痛風以外の病気もある?

足の親指が痛い場合、痛風だけでなく、外反母趾、巻き爪、関節炎、細菌感染など別の原因も考えられます。
そのため、赤みや腫れ、熱感がある場合でも、見た目だけで痛風と判断するのは難しいでしょう。

また、原因によって治療法が異なるため、市販薬や湿布だけで様子を見ると悪化することもあります。
急な痛みや腫れがあるときは、医療機関で診断を受け、適切な治療につなげてください。

痛風発作中にお酒を飲むのは何日避けるべき?

痛風発作中は、痛みや腫れが完全に落ち着くまで飲酒を避けることが大切です。
アルコールは尿酸値に影響し、発作を長引かせたり再発のきっかけになったりする可能性があります。

特に発作直後は炎症が強いため、少量でも控えた方が安心です。
飲酒を再開するタイミングは症状や治療状況によって異なるため、自己判断せず主治医に確認しましょう。

まとめ:痛風で迷った時の科選びと受診タイミング

痛風は、強い痛みや腫れがある発作時には整形外科、尿酸値の管理や再発予防には内科・リウマチ科が相談先の目安になります。
足の親指の急な激痛や違和感、健康診断での尿酸値異常を放置すると、再発を繰り返したり、腎臓や関節に負担がかかったりするおそれがあります。

また、痛みが治まっても自己判断で治療を中断せず、医師の指示に沿って服薬や生活習慣の見直しを続けることが大切です。
食事や飲酒、水分補給、運動習慣も整えながら、無理なく尿酸値を管理しましょう。
くわえて、受診先に迷う場合は、早めに身近な医療機関へ相談し、適切な検査と治療につなげてください。

森島小児科内科クリニックでは、痛風や高尿酸血症に関するご相談をはじめ、尿酸値の管理や生活習慣の改善まで総合的にサポートしています。
「足の親指が急に痛くなった」「健康診断で尿酸値が高いと指摘された」「何科を受診すればよいか分からない」という方は、お気軽に当院までご相談ください。

この記事の監修者

佐藤 陽人

森島小児科内科クリニック/副院長

《資格》

日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳神経外傷学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脳卒中の外科学会
日本頭蓋底外科学会
日本神経内視鏡学会

《略歴》

新潟大学医学部卒業
東京科学大学大学院卒業 医学博士
2020年 関東労災病院脳神経外科 副部長
2024年 東京科学大学脳神経外科 特任助教

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