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手足のしびれは何科を受診?原因と原因別の診療科について解説

[2026.07.16]

手足のしびれは、一時的な血行不良や神経の圧迫で起こることもありますが、脳卒中や脊椎疾患、糖尿病性神経障害などが関係している場合もあります。
受診先は症状の出方や原因によって異なり、突然の片側のしびれや言葉の異常を伴う場合は早急な対応が必要です。

本記事では、手足のしびれで考えられる原因や受診すべき診療科、片側だけにしびれが出る原因を解説します。
何科に相談すべきか迷っている方は、受診判断の目安としてぜひ参考にしてください。

手足のしびれは何科を受診すべき?

手足のしびれは、血行不良や神経の圧迫によるものから、脳や脊椎の病気までさまざまな原因で起こります。
症状によって適切な診療科が異なるため、原因を見極めながら受診先を選ぶことが大切です。

ここでは、しびれの特徴ごとに考えられる受診先や、診療科選びのポイントについて解説します。

基本は脳神経内科・整形外科・神経内科が候補

手足のしびれがある場合、脳神経内科、整形外科、神経内科が主な受診先として挙げられます。
脳神経内科は脳や神経の病気、整形外科は首や腰、骨や関節の異常によるしびれ、神経内科は末梢神経や筋肉の病気などを診療します。

また、突然症状が現れた場合や片側だけに症状が出る場合は脳神経内科が候補の一つです。
一方で、首や腰の痛みを伴う場合は整形外科が適していることもあります。
症状の特徴に応じて適切な診療科を選ぶことが重要です。

症状の出方で判断する受診先の見極め方

しびれの範囲や現れ方は、受診先を判断するうえで重要な手がかりになります。
突然片側の手足にしびれが出たり、力が入りにくくなったりした場合は、脳の病気が疑われるため脳神経内科や脳神経外科の受診が推奨されます。

一方、首や腰を動かした際に症状が強くなる場合は、脊椎や神経の圧迫が関係しているかもしれません。
また、糖尿病などの持病がある場合は内科での診療も必要です。

迷ったときはまず内科やかかりつけ医へ

手足のしびれがあるものの、どの診療科を受診すればよいか分からない場合は、まず内科やかかりつけ医へ相談する方法があります。
しびれは神経や骨の病気だけでなく、糖尿病や血流障害、内科的な疾患も原因の一つです。

また、内科では問診や基本的な検査を行い、必要に応じて脳神経内科や整形外科などの専門科へ紹介してもらえます。
そのため、初めて症状が出た場合や原因に心当たりがない場合は、早めに相談することが大切です。

手足のしびれを引き起こす主な原因

手足のしびれは、一時的な血行不良だけでなく、脳や脊椎、末梢神経、内科的疾患などが関係して起こることがあります。
原因によって必要な検査や受診先が異なるため、症状の出方や経過を確認することが大切です。

ここでは、手足のしびれを引き起こす原因について解説します。

脳血管障害(脳梗塞・脳出血・脳腫瘍)

脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの脳の病気は、手足のしびれの原因になることがあります。
特に、突然片側の手足だけがしびれる、力が入りにくい、言葉が出にくいといった症状を伴う場合は注意が必要です。

また、脳血管障害では、脳の血流が途絶えたり出血が起こったりすることで、神経の働きに障害が生じます。
高血圧や糖尿病、喫煙習慣がある方はリスクが高いとされています。

頸椎症や腰部脊柱管狭窄症など脊椎・脊髄の異常

首や腰の異常によって神経が圧迫されると、手足にしびれや痛みが現れることがあります。
代表的な原因には、頸椎症、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどが該当します。

また、首を動かすと手がしびれる、歩くと足のしびれや痛みが強くなるといった症状がある場合は、脊椎や脊髄の異常が関係しているかもしれません。
放置すると歩行障害などにつながることもあるため、整形外科で画像検査などを受けることが大切です。

手根管症候群や肘部管症候群などの末梢神経障害

手根管症候群や肘部管症候群は、手や指のしびれを引き起こす代表的な末梢神経障害です。
手根管症候群では手首の神経が圧迫され、親指から薬指にかけてしびれや痛みが出ることがあります。

一方、肘部管症候群では肘の内側を通る神経が圧迫され、小指や薬指に症状が出やすいとされています。
そのため、細かい作業がしづらい、握力が落ちたと感じる場合は注意が必要です。

糖尿病性神経障害などの内科的疾患

糖尿病性神経障害は、手足のしびれを引き起こす内科的疾患の一つです。
血糖値が高い状態が長く続くと神経が障害され、足先や手先からじんじんとしたしびれが出ることがあります。

そのため、左右対称に症状が現れる、感覚が鈍い、足の裏に違和感がある場合は注意が必要です。
また、糖尿病以外にも、ビタミン不足や甲状腺の異常、腎臓や肝臓の病気が関係することもあります。
内科で血液検査などを受け、原因を確認することが重要です。

ストレスや自律神経の乱れによるしびれ

ストレスや自律神経の乱れによって、手足にピリピリとしたしびれを感じることがあります。
強い不安や緊張、睡眠不足、過労などが続くと自律神経のバランスが乱れ、血流や呼吸の変化によってしびれを自覚する場合が考えられます。

ただし、しびれが長く続く場合や片側だけに出る場合は、他の病気が隠れている可能性も否定できません。
まずは内科などで体の異常がないか確認し、必要に応じて心療内科への相談も検討しましょう。

原因別に見るべき診療科の対応表

手足のしびれは、原因によって受診すべき診療科が異なります。
脳の病気、首や腰の神経圧迫、末梢神経障害、内科的疾患など、それぞれ適した相談先を選ぶことが大切です。

ここでは、原因ごとに受診先の目安を整理して解説します。

脳が原因のしびれは脳神経外科・脳神経内科

突然片側の手足がしびれる、力が入りにくい、言葉が出にくい、ふらつくといった症状がある場合は、脳の病気が疑われます。
このような場合は、脳神経外科や脳神経内科が主な受診先です。

また、脳神経外科では画像検査や手術を含む治療に対応し、脳神経内科では脳や神経の働きを幅広く診察します。
特に、急な症状は脳梗塞や脳出血の可能性があるため、通常受診ではなく救急対応が必要になることもあります。

首や腰が原因のしびれは整形外科

首や腰の痛みを伴うしびれや、姿勢や動作によって症状が強くなる場合は、整形外科が受診先の候補の一つです。
頸椎症や腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどでは、骨や椎間板の変化によって神経が圧迫され、手足にしびれが現れることがあります。

また、整形外科では、レントゲンやMRIなどの画像検査を通じて、骨や神経の状態を確認します。
症状が続く場合や歩行に支障がある場合は、早めに相談することが大切です。

指先や手のしびれは整形外科や神経内科

指先や手のしびれが続く場合は、整形外科や神経内科の受診が候補になります。
手根管症候群や肘部管症候群、頸椎症などでは、手首や肘、首の神経が圧迫され、手や指にしびれが出ることがあります。

また、整形外科では骨や関節、神経の圧迫を確認し、神経内科では末梢神経の病気や全身疾患との関連を調べるのが基本です。
痛みや筋力低下、細かい作業のしづらさがある場合は、早めに医療機関で相談しましょう。

糖尿病など全身疾患が疑われる場合は内科

糖尿病などの全身疾患が原因で手足のしびれが起こる場合は、内科での相談が最適です。
糖尿病性神経障害では、血糖値が高い状態が続くことで神経が障害され、手足の先にしびれや感覚の鈍さが現れることがあります。

また、甲状腺の異常や腎臓・肝臓の病気、ビタミン不足などが関係する場合も考えられます。
原因が分からないしびれは血液検査などで確認できることもあるため、まず内科で全身状態を調べることが大切です。

更年期に伴うしびれは婦人科も選択肢

更年期に伴う手足のしびれは、婦人科で相談することも選択肢の一つです。
女性ホルモンの変化により自律神経が乱れると、手足のピリピリ感や違和感が現れることがあります。

特に、ほてり、発汗、不眠、気分の落ち込みなどを伴う場合は、更年期障害との関連が疑われます。
また、婦人科では症状や年齢、必要に応じた検査をもとに、ホルモン補充療法や漢方薬、生活習慣の見直しなどを検討することが可能です。

片側だけにしびれが出るときに考えられる病気

手足のしびれが片側だけに現れる場合、重大な疾患が隠れている可能性が高いので注意が必要です。
特に、突然発症した場合や、しびれに加えて力が入らない、言葉が出にくい、顔のゆがみなどを伴う場合は、脳卒中など命に関わる病気のサインかもしれません。

ここでは、片側だけにしびれが出るときに考えられる病気を解説します。

脳卒中(脳梗塞・脳出血)の可能性

片側の手足に突然しびれや麻痺が出た場合は、脳卒中の可能性があります。
脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こり、早期対応が重要とされています。

また、しびれに加えて、顔のゆがみ、言葉が出にくい、片側の手足に力が入らない、視界が急に悪くなるなどの症状を伴う場合は特に注意が必要です。
症状が一時的に治まっても危険な場合があるため、自己判断せず速やかに救急要請を検討しましょう。

頸椎ヘルニアによる神経圧迫

頸椎ヘルニアでは、首の椎間板が飛び出して神経を圧迫し、腕や手にしびれや痛みが出ることがあります。
首や肩の痛みを伴う、首を動かすとしびれが強くなる、片側の手に力が入りにくいといった場合は、首の神経が関係しているかもしれません。

また、長時間のデスクワークや加齢などが影響することもあります。
そのため、症状が続く場合や細かい作業がしづらい場合は、整形外科で画像検査などを受け、原因を確認することが大切です。

ストレス性・心因性のしびれ

ストレスや強い不安が続くと、自律神経の乱れによって手足にしびれや違和感を感じることがあります。
検査で明らかな異常が見つからない場合でも、睡眠不足や過労、精神的な緊張が症状に関係しているケースが想定されます。

ただし、片側だけのしびれや急に始まったしびれは、脳や神経の病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。
まずは内科などで身体的な原因を確認し、必要に応じて心療内科へ相談しましょう。

手足のしびれに関するよくある質問

手足のしびれは、症状の出方によって考えられる原因や受診先が異なります。
指先だけ、片足だけ、突然のしびれなど、状況に応じた判断が大切です。

ここでは、手足のしびれについてよくある疑問を取り上げ、受診の目安や注意点を解説します。

指先だけがしびれる場合は何科ですか?

指先だけにしびれがある場合は、整形外科や神経内科が受診先の候補です。
手根管症候群や肘部管症候群、頸椎症などでは、手首、肘、首の神経が圧迫され、指先にしびれが出ることがあります。

まず整形外科で骨や関節、神経圧迫の有無を確認し、必要に応じて神経内科へ相談する流れが考えられます。
また、しびれが長引く、力が入りにくい、細かい作業がしづらい場合は、早めに受診しましょう。

足のしびれが片足だけに出るのはなぜ?

片足だけにしびれが出る場合は、腰の神経が圧迫されている可能性があります。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症では、腰から足へ伸びる神経が刺激され、片側の足にしびれや痛みが出ることが考えられます。

また、長時間同じ姿勢を続けたことによる一時的なしびれもありますが、症状が続く場合は注意が必要です。
腰痛や歩きにくさを伴う場合は、整形外科で原因を確認することが大切です。

手のしびれは脳梗塞の前兆チェックでわかりますか?

手のしびれが脳梗塞の前兆かどうかは、症状の出方やほかの異常をあわせて判断する必要があります。
突然片方の手だけがしびれる、力が入らない、顔がゆがむ、言葉が出にくい、急なふらつきがある場合は注意が必要です。

これらは脳卒中でみられる症状とされ、一時的に治まっても危険な場合があります。
そのため、自己判断で様子を見ず、疑わしい症状があれば速やかに救急要請や医療機関への相談を検討しましょう。

自律神経失調症によるしびれは何科で診てもらえますか?

自律神経の乱れが疑われるしびれは、まず内科で身体的な異常がないか確認することが大切です。
ストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れによって、手足のしびれ、動悸、めまい、息苦しさなどが現れることがあります。

また、検査で大きな異常が見つからず、精神的な不調や不安が強い場合は、心療内科への相談も選択肢になります。
症状の背景を確認しながら、適切な診療科につなげてもらいましょう。

関連記事:動悸は何科を受診する?原因別にわかる診療科の選び方と症状チェック

市販薬で手足のしびれは治せますか?

手足のしびれは原因が幅広いため、市販薬だけで根本的に改善できるとは限りません。
また、ビタミン剤や痛み止めで一時的に症状が和らぐ場合もありますが、脳卒中、脊椎疾患、糖尿病性神経障害などが原因であれば専門的な治療が必要です。

特に、片側だけのしびれ、筋力低下、言葉の異常、症状の悪化がある場合は注意しましょう。
市販薬で様子を見続けず、症状が続く場合は医療機関で原因を確認することが大切です。

まとめ:手足のしびれは何科を受診すべきか迷った時の指針

手足のしびれは、脳や脊椎、末梢神経、糖尿病などの全身疾患、更年期やストレスなど、さまざまな原因で起こります。
突然片側だけにしびれが出る、麻痺やろれつの回りにくさ、意識障害、激しい頭痛を伴う場合は、脳卒中などの可能性があるため速やかな救急対応が必要です。

また、首や腰の痛みを伴う場合は整形外科、糖尿病など全身疾患が疑われる場合は内科、原因が分からない場合はかかりつけ医への相談が目安になります。
受診時は、発症時期やしびれの範囲、伴う症状、持病や服用薬を整理しておくと診断に役立ちます。
症状が続く場合は自己判断せず、早めに医療機関へ相談しましょう。
森島小児科内科クリニックでは、手足のしびれの原因を確認するための診察や検査を行い、症状に応じた適切な医療機関へのご案内も含めて対応しております。
「しびれが続いている」「何科を受診すればよいかわからない」という方は、ぜひ森島クリニックまでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

森島 昭

森島小児科内科クリニック/院長

《資格》

川崎市小児科医会会長
神奈川県小児科医会副会長
順天堂大学医学部小児科非常勤講師
帝京大学医学部小児科非常勤講師
宮前福祉事務所嘱託医
神奈川県支払基金審查委員
横浜地方裁判所民事調停委員

《略歴》

昭和42年(1967年)順天堂大学医学部卒業医学博士
川崎市立有馬小学校校医
川崎市立有馬保育園医
川崎市立南野川小学校校医

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