動悸は何科を受診する?原因別にわかる診療科の選び方と症状チェック
動悸は、心臓の鼓動を強く感じたり、脈が速くなったり乱れたりする症状です。
一時的な体調変化で起こることもありますが、胸痛や息苦しさ、めまいを伴う場合は注意が必要です。
原因は不整脈などの心疾患だけでなく、ストレス、貧血、甲状腺疾患、ホルモンバランスの変化など多岐にわたります。
本記事では、動悸の主な原因や受診すべき診療科、危険なサイン、医療機関で行われる検査、日常でできる対処法を整理して解説します。
何科に相談すべきか迷っている方は、受診の目安として参考にしてください。
動悸を引き起こす主な原因
動悸はさまざまな要因によって引き起こされます。
心臓の病気だけでなく、自律神経の乱れやホルモンバランスの変化、貧血、生活習慣などが関係することも少なくありません。
ここでは、動悸を引き起こす主な原因を解説します。
ストレスや自律神経の乱れによるもの
ストレスや自律神経の乱れは、動悸の代表的な原因の一つです。
強い緊張や不安、過労、睡眠不足などが続くと自律神経のバランスが崩れ、心拍数が増加しやすくなります。
その結果、胸がドキドキしたり落ち着かない感覚を覚えたりすることがあります。
また、特に検査で異常が見つからない場合でも、自律神経が関係しているケースは少なくありません。
十分な休息や睡眠、適度な運動、ストレス管理を心がけることで症状の改善が期待できます。
不整脈・心房細動などの心疾患
不整脈や心房細動などの心疾患は、動悸の原因として注意が必要です。
不整脈では心臓の拍動リズムが乱れ、脈が飛ぶ、速くなる、規則性がなくなるといった症状が現れます。
特に、心房細動は脳梗塞のリスクを高めることが知られています。
また、動悸に加えて胸痛や息切れ、失神などを伴う場合は、早めに循環器内科を受診することが重要です。
適切な検査と治療によって重症化の予防につながります。
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甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や貧血
甲状腺機能亢進症や貧血も、動悸を引き起こす原因の一つです。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると代謝が活発になり、心拍数が増加しやすくなります。
一方、貧血では全身への酸素供給が不足し、それを補うために心臓が強く働くことで動悸が生じます。
また、動悸のほかに体重減少、手の震え、疲れやすさなどの症状がある場合は注意が必要です。
内科などで検査を受けることで、原因の特定ができます。
更年期障害やホルモンバランスの変化
更年期障害やホルモンバランスの変化によって動悸が現れることがあります。
特に、40~50代の女性では、女性ホルモンの減少に伴い自律神経が乱れやすい傾向です。
その結果、胸のドキドキやほてり、発汗、不眠、気分の落ち込みなどが生じることがあります。
また、動悸の原因が更年期に関連している場合は、婦人科で相談することが可能です。
症状に応じた治療や生活習慣の見直しによって改善が期待できます。
カフェイン・アルコール・睡眠不足などの生活要因
動悸は日常の生活習慣が影響して起こる場合もあります。
カフェインは心拍数を増加させる作用があり、摂取量が多いと動悸を感じやすくなります。
また、アルコールの飲み過ぎや慢性的な睡眠不足も自律神経の乱れにつながり、症状を引き起こす要因です。
こうした場合は、飲食習慣や睡眠環境を見直すことで改善することがあります。
ただし、動悸が続く場合は生活習慣だけで判断せず、医療機関への相談も検討しましょう。
動悸は何科を受診すべき?
動悸は心臓の異常だけでなく、ストレスやホルモンバランスの変化、貧血などさまざまな原因によって起こります。
そのため、症状や併発する不調に応じて適切な診療科を選ぶことが大切です。
ここでは、動悸の原因や症状ごとに受診が推奨される診療科について解説します。
心臓の異常が疑われるなら循環器内科
動悸が頻繁に起こる場合や、胸の痛み、息苦しさ、めまいなどを伴う場合は、循環器内科の受診を検討しましょう。
循環器内科では心電図や心エコー検査などを行い、不整脈や心不全、狭心症といった心疾患の有無を確認できます。
特に、安静時にも動悸が続く場合や脈の乱れを自覚する場合は注意が必要です。
心臓が原因となる動悸は早期発見が重要なため、不安がある場合は放置せず専門医へ相談することが大切です。
原因が分からないときはまず一般内科へ
動悸の原因が分からず、どの診療科を受診すべきか迷う場合は、まず一般内科を受診するのがおすすめです。
一般内科では問診や身体診察に加え、血液検査や心電図検査などを通じて幅広い視点から原因を探ります。
また、心疾患だけでなく、貧血や甲状腺疾患、感染症などが見つかることもあります。
必要に応じて循環器内科や婦人科、心療内科など適切な専門科へ紹介してもらえるため、最初の相談先として適しているでしょう。
ストレスや不安が原因なら心療内科・精神科
検査で大きな異常が見つからないにもかかわらず動悸が続く場合は、ストレスや不安が影響している可能性があります。
精神的な緊張や過度な不安は自律神経のバランスを乱し、心拍数の増加や胸の違和感を引き起こすことが考えられます。
また、心療内科や精神科では、症状の背景にある心理的要因を確認しながら、薬物療法やカウンセリングなどを行うのが基本です。
日常生活に支障が出ている場合は、早めに専門家へ相談することが大切です。
女性特有の症状を伴う場合は婦人科
動悸とともに月経不順やほてり、発汗、不眠などの症状がある場合は、婦人科への相談が適しています。
特に、更年期には女性ホルモンの分泌が大きく変化し、自律神経が乱れることで動悸が起こりやすくなります。
また、婦人科ではホルモン値の確認や症状の評価を行い、更年期障害などとの関連を調べることが可能です。
そのため、女性特有の体調変化がみられる場合は、自己判断せず専門医の診察を受けることが重要です。
原因別にわかる受診科の早見ガイド
動悸があっても、症状の現れ方によって受診すべき診療科は異なります。
胸痛や息苦しさを伴う場合と、めまいやストレスが中心の場合では考えられる原因も変わるものです。
ここでは、症状ごとに受診先の目安を解説します。
息苦しさ・胸痛を伴う動悸の場合
動悸とともに息苦しさや胸痛がある場合は、循環器内科を早めに受診することが重要です。
これらの症状は不整脈や狭心症、心筋梗塞などの心疾患が関係している可能性があります。
特に、胸の圧迫感や冷や汗、強い呼吸困難を伴う場合は緊急性が高いケースも想定されます。
また、症状が急激に現れた場合や改善しない場合は、救急受診も検討しましょう。
重篤な疾患を見逃さないためにも、早期の対応が大切です。
めまい・吐き気を伴う動悸の場合
動悸と同時にめまいや吐き気がある場合は、一般内科を受診し、必要に応じて専門科で詳しい検査を受けることが推奨されます。
さらに、貧血や低血圧、自律神経の乱れだけでなく、不整脈や脳の疾患が関係していることもあります。
動悸やめまいがみられる場合は、症状の頻度や発症状況を記録しておくと診断の参考になるでしょう。
特に、意識が遠のく感覚や強いふらつきがある場合は注意が必要です。
症状が繰り返される場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
夜間や就寝中に起こる動悸の場合
夜間や就寝中に突然動悸が起こる場合は、循環器内科で相談することを推奨します。
不整脈や心不全などの心疾患が隠れていることがあり、睡眠中に症状が出やすいケースがあります。
一方で、ストレスや自律神経の乱れ、カフェインの摂取などが影響している場合も否定できません。
そのため、症状が出る時間帯や頻度、併発する症状を記録しておくと診察時に役立ちます。
発作的に急に始まる動悸の場合
突然始まる発作的な動悸は、不整脈などの心臓の異常が関係している可能性があります。
急激に脈が速くなったり、規則性が乱れたりする場合は循環器内科での検査が必要です。
特に、胸痛や息切れ、めまい、失神を伴う場合は緊急性が高いこともあります。
また、発作が起こった時間や持続時間、状況を記録しておくと診断の助けになります。
繰り返し発生する場合は放置せず、専門医へ相談することが重要です。
動悸に関するよくある質問
動悸は多くの人が経験する症状ですが、その原因や対処法について疑問を持つ方も少なくありません。
一時的な体調変化による場合もあれば、医療機関への相談が必要なケースもあります。
ここでは、動悸に関してよく寄せられる質問を取り上げ、原因や受診の目安について解説します。
何もしていないのに心臓がバクバクするのはなぜ?
安静にしているにもかかわらず心臓が強く脈打つ場合、自律神経の乱れやストレス、不安などが影響していることがあります。
また、睡眠不足や疲労、カフェインの摂取によっても心拍数が上昇し、動悸として感じられるケースも考えられます。
一方で、甲状腺機能亢進症や貧血、不整脈などが関係している場合もあるため注意が必要です。
動悸が頻繁に起こる場合や長時間続く場合は、症状の状況を記録し、医療機関で相談することをおすすめします。
寝起きや寝不足で動悸が出るのは病気?
寝起きや睡眠不足の状態で動悸を感じる場合、自律神経のバランスの乱れが要因の一つとして考えられます。
睡眠不足が続くと交感神経が優位になりやすく、起床時に心拍数が上がることで動悸を自覚することがあります。
また、多くは一時的な反応ですが、症状が毎日のように続く場合や、胸痛、息切れ、めまいなどを伴う場合は注意が必要です。
まずは十分な睡眠を確保し、生活リズムを整えることが大切ですが、改善しない場合は受診を検討しましょう。
風邪やコロナの後に動悸が続くのは大丈夫?
風邪や新型コロナウイルス感染症の回復後に動悸を感じることは珍しくありません。
これは、発熱や脱水、体力低下、自律神経の乱れなどが影響し、一時的に心拍数が上がりやすくなるためです。
多くは時間の経過とともに改善しますが、症状が長引く場合や、胸痛、息苦しさ、めまいなどを伴う場合は注意が必要です。
また、まれに心筋炎や肺の合併症が関係していることもあるため、不安がある場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
水を飲むと動悸が治るのは本当?
水分不足が疑われる場合は水分補給で落ち着くこともありますが、すべての動悸に効果があるわけではありません。
ただし、水分補給によって脱水状態が改善したり、気持ちが落ち着いたりすることで、一時的に症状が軽くなることはあります。
また、水を飲む動作によって自律神経に変化が生じることも考えられます。
しかし、心疾患や甲状腺疾患などが原因の場合は根本的な解決にはなりません。
動悸が続く、繰り返す、胸痛や息苦しさを伴う場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
心電図に異常がないのに動悸が続くときは?
心電図で異常が見つからなくても、動悸を感じることはあります。
検査時に症状が出ていなかった場合は異常が記録されないこともあり、発作的な不整脈が見逃されるケースも考えられます。
また、自律神経の乱れやストレス、貧血、甲状腺機能の異常など、心臓以外の要因が関係していることも少なくありません。
そのため、症状が続く場合は、ホルター心電図など追加検査が行われることもあります。
心電図が正常でも不安が続く場合は、医師へ相談し原因を確認することが大切です。
まとめ:動悸に悩む方へ適切な受診科と対策を整理
動悸は、ストレスや睡眠不足など一時的な要因で起こることもあれば、不整脈、貧血、甲状腺疾患、更年期障害などが関係している場合もあります。
そのため、胸痛や息苦しさ、失神しそうな感覚を伴う場合は、早急な受診が必要です。
また、心臓の異常が疑われるときは循環器内科、原因が分からないときは一般内科、女性特有の症状がある場合は婦人科が受診先の目安になります。
症状の出方や持続時間、発症時の状況を記録しておくと、診察時にも役立ちます。
生活習慣を見直しながら、気になる症状が続く場合や不安が強い場合は、自己判断で放置せず医療機関へ相談しましょう。
森島小児科内科クリニックでは、動悸の原因を見極めるための診察や各種検査を行い、症状や原因に応じた適切な治療をご提案しています。
「どの診療科を受診すればよいかわからない」という場合も、お気軽にご相談ください。
動悸でお悩みの方は、ぜひ森島クリニックまでお問い合わせください。
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