メニュー

むくみは何科を受診すべき?原因となる病気と危険なむくみの見分け方を解説

[2026.07.16]

足や顔のむくみが続くと、「何科を受診すればよいのだろう」と迷う方も多いのではないでしょうか。
むくみは長時間の立ち仕事やデスクワーク、塩分の摂り過ぎなどで起こる一方、心臓・腎臓・肝臓の病気が関係している場合もあります。
症状の現れ方や部位によって受診先は異なるため、特徴を正しく把握することが大切です。

この記事では、症状別に適した診療科や注意したい病気、危険なむくみの見分け方までを解説します。
むくみは日常的な不調のひとつですが、原因によっては注意が必要な場合もあるため、注意しましょう。

むくみは何科を受診すべき?

むくみが続く場合、「何科を受診すればよいのか分からない」と悩む方も少なくありません。
むくみは症状が現れる部位や原因によって適切な診療科が異なります。

ここでは、全身のむくみや足のむくみなど代表的な症状ごとに、受診を検討したい診療科について解説します。

全身のむくみが気になるときは内科へ

全身にむくみが現れている場合は、まず内科を受診するのが一般的です。
特に、全身性のむくみは、心臓や腎臓、肝臓などの機能低下が関係していることがあり、原因を総合的に調べる必要があります。
内科では血液検査や尿検査、画像検査などを行い、むくみの背景にある病気の有無を確認します。

また、必要に応じて循環器内科や腎臓内科などの専門科へ紹介してもらえる点もメリットです。
むくみが数日以上続く場合や、息苦しさ、急な体重増加などを伴う場合は、早めに内科へ相談しましょう。

足のむくみが続くなら循環器内科・血管外科

足のむくみが長く続く場合は、循環器内科や血管外科の受診が検討されます。
足のむくみは長時間の立ち仕事などでも起こりますが、下肢静脈瘤や深部静脈血栓症、心不全などが関係していることもあります。
特に、片足だけがむくむ場合や、痛み・赤み・熱感を伴う場合は注意が必要です。

また、循環器内科では心臓や血流の状態を確認し、血管外科では静脈や血管の異常を詳しく調べることができます。
慢性的な足のむくみを放置すると症状が悪化することもあるため、気になる場合は早めの受診をおすすめします。

顔やまぶたのむくみは腎臓内科や内分泌内科

顔やまぶたのむくみが続く場合は、腎臓内科や内分泌内科の受診を検討しましょう。
これらの部位のむくみは、睡眠不足や塩分の摂り過ぎだけでなく、腎機能の低下や甲状腺機能の異常が関係していることがあります。

特に、朝起きたときにまぶたが腫れぼったい状態が続く場合や、体重増加、倦怠感などを伴う場合は注意が必要です。
腎臓やホルモンの異常は自覚症状が少ないこともあるため、症状が改善しない場合は専門科で原因を調べることが大切です。

手や指の関節のむくみは整形外科・リウマチ科

手や指の関節にむくみがみられる場合は、整形外科やリウマチ科の受診が適しています。
関節周辺の腫れは単なるむくみではなく、関節リウマチや変形性関節症などの疾患によって起こるケースがあります。

特に、朝のこわばりや指の動かしにくさ、関節の痛みを伴う場合は注意が必要です。
関節の病気は進行すると日常生活に支障をきたすこともあるため、症状が続く場合は早めに診断を受けることが重要です。

骨折や外傷後のむくみは整形外科

骨折や打撲、捻挫などの外傷後にむくみが続く場合は、整形外科での診察が必要です。
けがによって血管や組織が損傷すると、その修復過程で周囲に水分が集まり腫れが生じます。

ただし、時間が経っても改善しない場合や、強い痛み、熱感、皮膚の変色を伴う場合は注意が必要です。
場合によっては感染症や血流障害などが隠れていることもあります。
外傷後のむくみが長引くときは、自己判断せず専門的な検査を受けることが大切です。

原因がわからない場合の受診先の選び方

むくみの原因が分からず受診先に迷う場合は、まず内科を受診するのがおすすめです。
内科では全身状態を総合的に確認し、心臓や腎臓、肝臓などの異常がないかを調べてもらえます。

また、必要に応じて循環器内科や腎臓内科、内分泌内科などの専門科を紹介してもらえるため安心です。
受診時には、むくみが現れる部位や期間、悪化する時間帯、ほかの症状の有無を整理して伝えると診察がスムーズになります。

むくみを引き起こす代表的な病気

むくみは生活習慣による一時的なものだけでなく、病気が原因となっている場合もあります。
特に、症状が長引く場合や繰り返し現れる場合は、体からのサインとして捉えることが大切です。

ここでは、むくみの原因として代表的な病気とその特徴について解説します。

心不全による全身のむくみ

心不全では心臓のポンプ機能が低下し、血液の循環が滞ることで全身にむくみが現れることがあります。
特に、足やすねの腫れが目立ちやすく、進行すると顔や手などにも症状が広がるケースが想定されます。

また、むくみだけでなく、息切れや動悸、疲れやすさなどを伴うことも特徴です。
高血圧や心疾患の既往がある方は特に注意が必要で、症状が続く場合は早めに内科や循環器内科を受診しましょう。

関連記事:動悸は何科を受診する?原因別にわかる診療科の選び方と症状チェック

腎臓病(腎不全・ネフローゼ症候群)

腎臓病によるむくみは、余分な水分や塩分を十分に排出できなくなることで起こります。
特に、腎不全やネフローゼ症候群では、顔やまぶた、手足などにむくみが現れやすくなります。

また、朝の顔の腫れや急な体重増加、尿量の変化などがみられる場合は注意が必要です。
ネフローゼ症候群では尿中にたんぱく質が多く排出されるため、強いむくみにつながることがあります。
そのため、症状が続く場合は、腎臓内科で詳しい検査を受けることが重要です。

肝硬変など肝臓の疾患

肝硬変などの肝臓疾患では、体内の水分バランスが崩れ、むくみが現れることがあります。
肝機能が低下すると血液中のたんぱく質が減少し、水分が血管外へ漏れやすくなるためです。

また、足のむくみに加えて、お腹の張りや腹水、黄疸、倦怠感などを伴うこともあります。
症状が進行すると全身状態にも影響するため、早期発見が重要です。
もし、むくみとともに体調不良が続く場合は、内科や消化器内科への相談を検討しましょう。

下肢静脈瘤やリンパ浮腫

下肢静脈瘤やリンパ浮腫は、足のむくみを引き起こす代表的な疾患です。
下肢静脈瘤では血液が足に滞留しやすくなり、夕方になると足の重だるさや腫れが強くなる傾向があります。

一方、リンパ浮腫はリンパ液の流れが滞ることで起こり、足や腕が慢性的に腫れることが特徴です。
症状が進行すると皮膚トラブルを伴う場合もあります。
そのため、足のむくみが長期間続く場合は、循環器内科や血管外科で相談するとよいでしょう。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症では、代謝を調整する甲状腺ホルモンが不足することでむくみが生じることがあります。
顔やまぶた、手足が腫れぼったくなるほか、体重増加や疲れやすさ、寒がりなどの症状を伴うことも少なくありません。

また、むくみが慢性的に続き、ほかにも体調の変化を感じる場合は注意が必要です。
血液検査で診断できるため、内科や内分泌内科で相談すると原因の特定につながります。

深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)

深部静脈血栓症は、足の深い静脈に血栓ができて血流が妨げられる病気です。
片足だけが急に腫れる、痛みや赤み、熱感があるといった症状が特徴で、長時間同じ姿勢でいた後に発症することがあります。

また、血栓が肺へ移動すると重篤な状態を招く可能性もあるため注意が必要です。
急な片側のむくみは緊急性を伴うことがあるため、速やかに医療機関を受診しましょう。

放置すると危険なむくみの見分け方

むくみの多くは一時的なものですが、中には重大な病気が隠れているケースもあります。
特に、急に症状が現れた場合や、痛みなどほかの症状を伴う場合は注意が必要です。

ここでは、放置すると危険なむくみの見分け方を解説します。

片足だけ急にむくむ場合の注意点

片足だけが急にむくんだ場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
左右差のあるむくみは、深部静脈血栓症や血流障害などが関係している可能性があります。

特に、痛みや赤み、熱感を伴う場合は注意が必要です。
単なる疲労によるむくみとは異なり、放置すると重篤な合併症につながることもあります。
そのため、突然片側だけが腫れた場合は自己判断せず、循環器内科や血管外科などで相談しましょう。

痛みや赤み、しびれを伴うときのリスク

むくみに加えて痛みや赤み、しびれがある場合は、病気が原因となっている可能性があります。
例えば、深部静脈血栓症や蜂窩織炎などでは、腫れだけでなく熱感や強い痛みを伴うケースがみられます。

また、神経が圧迫されることでしびれが現れるのも症状の一つです。
これらの症状は自然に改善しないことも多く、早期の診断が重要です。

急な体重増加を伴うむくみ

むくみと同時に急激な体重増加がみられる場合は注意が必要です。
数日間で体重が大きく増える場合、体内に水分が過剰にたまっている可能性があります。
その背景には心不全や腎臓病、肝臓病などが隠れていることも考えられます。

また、食べ過ぎや運動不足だけと考えて放置すると、症状が進行する可能性も否定できません。
そのため、むくみと体重増加が続く場合は、早めに内科を受診し原因を調べることが大切です。

むくみと受診に関するよくある質問

むくみについては、「何科を受診すればよいのか」「病気の可能性はあるのか」など、多くの方が疑問を抱きます。
症状の現れ方や部位によって考えられる原因や受診先は異なるため、特徴を把握することが大切です。

ここでは、むくみに関するよくある質問と受診の目安について解説します。

足のむくみがひどいときは何科に行けばいい?

足のむくみが強い場合は、まず内科の受診を検討しましょう。
むくみは心臓や腎臓、肝臓などの病気が原因となることがあり、全身の状態を確認する必要があるためです。

一方で、足だけに症状が集中している場合や、痛み・赤み・熱感を伴う場合は、循環器内科や血管外科が適しているケースもあります。
特に、片足のみが急に腫れた場合は、深部静脈血栓症など緊急性の高い病気が隠れている可能性も考えられます。
そのため、症状の程度や経過を確認しながら、早めに医療機関へ相談することが重要です。

顔がむくむ原因として考えられる病気は?

顔やまぶたのむくみは、腎臓や甲状腺の病気が原因の一つです。
腎機能が低下すると体内の水分調整がうまくできなくなり、特に朝に顔のむくみが目立ちやすくなります。
また、甲状腺機能低下症では代謝が低下し、顔全体が腫れぼったく見えることがあります。

そのほか、アレルギー反応や副鼻腔炎、ホルモンバランスの変化なども原因です。
むくみが長期間続く場合や、体重増加、だるさなどの症状を伴う場合は、腎臓内科や内分泌内科への相談を検討しましょう。

右足だけ・片足だけむくむのはなぜ?

片足だけにむくみが現れる場合は、局所的な異常が原因である可能性が高くなります。
代表的な原因として挙げられるのが深部静脈血栓症で、血栓によって血流が妨げられることで急激な腫れが生じるのです。
痛みや熱感、赤みを伴うこともあり、放置すると重篤な合併症につながるおそれがあります。

また、下肢静脈瘤やリンパ浮腫、外傷、関節の炎症なども片側だけのむくみを引き起こします。
そのため、急な症状や左右差が目立つ場合は、循環器内科や血管外科、整形外科を早めに受診することが大切です。

手がパンパンに腫れるのは病気のサイン?

手や指のむくみは、一時的な水分バランスの変化だけでなく病気が関係していることもあります。
特に、朝のこわばりや関節の痛みを伴う場合は、関節リウマチなどの疾患が疑われるため注意が必要です。
また、腎臓病や心不全、甲状腺機能低下症など全身性の病気でも手のむくみが現れることがあります。

片側のみの場合は、血流やリンパの流れに異常が生じている可能性も考えられるでしょう。
症状が長引く場合や、しびれ・痛み・関節の変形などを伴う場合は、整形外科やリウマチ科への受診をおすすめします。

むくみに効く市販の漢方やサプリはある?

市販薬や漢方薬、サプリメントを検討する場合は、むくみの原因や持病、服用中の薬によって適否が異なるとされています。
例えば、漢方では防已黄耆湯や当帰芍薬散などが用いられることがあり、体内の水分バランスを整える目的で選ばれます。
また、カリウムやビタミンEを含むサプリメントも人気です。

ただし、むくみの原因が病気の場合は根本的な改善につながらないことも少なくありません。
症状が急に出た場合や長引く場合は、自己判断で使用を続けず、医師・薬剤師に相談しましょう。

むくみ解消に即効性のある方法はある?

長時間同じ姿勢のあとに起こる一時的なむくみでは、足首を動かす、ふくらはぎを動かす、休息を取るなどで軽減につながる場合があります。
また、足を心臓より高い位置に上げて休むことや、足湯で体を温めることも有効です。

長時間同じ姿勢を続けた後のむくみであれば、こうした方法で改善することがあります。
ただし、片足だけの急な腫れや痛み、息苦しさを伴う場合は病気の可能性があるため、自己判断せず速やかに受診しましょう。

まとめ:むくみで何科を受診すべきか迷う方へ

むくみは疲労や運動不足、塩分の摂り過ぎなどによって起こることがありますが、心不全や腎臓病、肝臓病、甲状腺機能低下症、深部静脈血栓症などの病気が原因となるケースもあります。
特に、片足だけの急な腫れや、痛み・赤み・しびれ・息苦しさを伴う場合は注意が必要です。
受診先に迷ったときはまず内科へ相談し、必要に応じて専門科で検査を受けましょう。

また、症状が現れる部位や経過、服用中の薬などを整理して受診すると診察がスムーズです。
日頃から生活習慣の見直しを行い、異変を感じた際は早めに医療機関へ相談することが大切です。
「むくみは何科を受診すればいいの?」「足のむくみがなかなか治らない」とお悩みの方は、早めに医療機関へ相談することが重要です。
森島小児科内科クリニックでは、むくみの原因を総合的に評価し、必要に応じて専門的な検査や適切な診療科へのご案内を行っています。
気になる症状が続く方は、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

森島 昭

森島小児科内科クリニック/院長

《資格》

川崎市小児科医会会長
神奈川県小児科医会副会長
順天堂大学医学部小児科非常勤講師
帝京大学医学部小児科非常勤講師
宮前福祉事務所嘱託医
神奈川県支払基金審查委員
横浜地方裁判所民事調停委員

《略歴》

昭和42年(1967年)順天堂大学医学部卒業医学博士
川崎市立有馬小学校校医
川崎市立有馬保育園医
川崎市立南野川小学校校医

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME